風呂からあがってみると、温浴感は早くひいていくことを発見する。大げさかもしれないが“旅人よりも地元のお年寄りが優先だけど多目に見てね”という、愛情に満ちあふれた温泉だ。
今日の愛機は、ハンドルカバーと電熱グローブを付けた冬仕様。でも身体は温まったので、ここで電熱グローブを外してから、西伊豆スカイラインへアプローチをする。
まず国道136号線を土肥に向かうと、途中の船原峠で、西伊豆スカイラインに分け入る。西伊豆スカイラインは「ライダーの聖地」あるいは「バイクのために造られたような快走路」である。
まだ3月なのに“やっぱり”というべきか、もう数人のライダーが遊んでいた。
土肥駐車場、別名「太平洋展望台」でひと休み。標高は800m。クマザサが生い茂る稜線の向こうに、駿河湾が広がる。
電光掲示板の表示では、気温17度。
しかし風が全くない。とても快適だ。