「勘太郎の湯」は川と川とに挟まれた三角地に建っています。駐車場は10台くらい(第二駐車場もあって、そちらは大きい)建物は薄汚れているものの、館内は管理が行き届いています。浴室は、大きい内湯と露天風呂、そして男女が日替わりに利用することのできる源泉かけ流しの露天風呂。この源泉風呂の利用が、偶数日が男性、奇数日が女性ということで、幸い今日は偶数日。身体を清めると、他の浴槽は素通りして、その源泉風呂に。
床は大理石造りで、浴槽は円形でタイル貼り。ローマ風というか、欧州っぽい意匠。大理石は温泉成分で浸食されて表面が凸凹していて、歩くと足の裏が痛い。お湯に浸かると、やっぱり箱根の温泉、けっこう熱いです。泉質はナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉。透明度がひじょうに高いのが印象的。肌あたりはキシキシ感があり、身体の脂が落ちてゆく清潔感がたまらない。源泉はちょろちょろ流し込まれてる感じですが、お湯の鮮度自体は高いような気がします。
このあと、源泉かけ流しではない露天や内風呂と入り比べてみましたが、その差は歴然でした。
風呂あがりは肌がさらさらで、気持ちいい。この源泉風呂はお薦めします。
温泉を出ると、御殿場に向かいます。走り始めてすぐ、国道から温泉の第二駐車場に渡る橋のたもとに桜を発見。これが「火打沢さくら橋の、しだれ桜」でしょう。
温泉の駐車場に駐めて、橋に来ると…。これはきれい。ソメイヨシノはもう葉桜ですが、しだれ桜はちょうど満開。
思い返せば箱根十七湯のうち、制覇できたのは、湯本、宮ノ下、底倉、芦之湯、仙石原、強羅、宮城野、太平台の八湯です。
残るは、塔ノ沢、堂ヶ島、木賀、姥子、湯ノ花沢、小涌谷、二ノ平、蛸川、芦ノ湖。
まだ先は長い…。
「強羅宮城野温泉・勘太郎の湯」
神奈川県足柄郡箱根町宮城野923
0460-82-4477 入浴料¥800-