「大もり2種だれ(¥1050)」に、「野菜天ぷら(¥500-)」も付けていただきました。左下の猪口が、味噌だれ。味噌だれは、大根おろしと和からしが薬味です。
 ひと箸たぐって、味噌だれに漬けてすすると。うん、美味しい。
 信州「刀屋」の「真田そば」の味噌を溶かす汁とは違い、汁そのものが麹味噌の汁。意外に蕎麦と相性良し。
 昔、早川村では味噌汁に蕎麦を入れて食べていた風習の名残りだそうですが、なかなかオツな味で美味しい。
 普通のつけ汁(右下の猪口)のほうも、シイタケの出汁が濃厚で、もっちりとした田舎蕎麦によく合う。手作り野菜の天ぷらも美味しかった。ごちそうさま。
 お店を出たところで、黒塗りのハイヤーから「きょうはどこまで行かれるんですか?」と声をかけられました。店内でお食事していた老夫婦が貸し切ったハイヤーの、運転手さんです。お話ししてみると、彼は67歳で、甲府にお住まい。妙に単車に理解がある方で、さてはとお聞きしてみると、やっぱり彼もライダー。壮年時代には北海道一周したとか、イタリアのツーリング団体旅行に参加したとか、話が面白い。愛車はYAMAHAの旧・V-MAX 1200で、もう30年も乗っているそうだ。
 運転手さん「V-MAXはいいバイクだけど、燃料タンクが小さくて、燃費も12km/Lと悪いのが困りものでね」
 僕「あれだけいい重低音を奏でるんだからいいじゃない?バイク持っているというより楽器持っていると思えば」
 運転手さん「あなた面白いこと言うねぇ。そういう解釈を聞いたのは初めてだ」
 彼は、僕の愛機が35〜40km/Lと低燃費なことに驚いていました。
 現代の単車は燃焼効率が良いから音が静かで無機質、昔の単車は燃焼効率が悪く、ロスする分が排気にまわるから味わい深い音色が出る… そんな理論を思い出しました。
 彼にお願いして、記念撮影。予想どおり、ライダーは撮影が上手というか、構図が紀行文に適してますね。
 彼「ちゃんと県道とお店の名前も入るように撮ったから」
 ありがとうございました。
 
 タイアも馴染んできたので、積極的にアクセルを開けていきますか。  奥へと向かいます。
 
⇒2013年南ア公園線
⇒2015年南ア公園線
⇒2019年南ア公園線
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「そば処アルプス」
0556-48-2666
山梨県南巨摩郡
早川町黒桂584-1