向かって右が温泉棟で、1階が浴室、2階が休憩所。左は食堂棟で、そば、うどんが中心です。
 従業員の旦那さんに「お食事もいかがですか?」と何度も勧められたが、麺類はあとで眠くなるので遠慮させてもらいました。しかしこんな秘境でお食事がいただけるのだから、有難いお店である。
 温泉はというと、重厚な石造りの浴槽に、ちょろちょろと源泉が流されている。泉質は重炭酸ナトリウム泉で、温度は22度。これを適温まで加温してある。お湯はわずかに黄色く濁り、匂いはなし。肌あたりはつるすべ感が強く、しっとりする温浴感。リラックスできる温泉だ。
 ただ別称が「若返りの湯」なんですが、若返りのほうは身体に兆候が見られなかった。(笑)
 というわけで、どっちか一つと言われれば、秘湯ムード抜群の「森林露天風呂」をお薦めしますが、「温泉会館」は食事をして寛ぐこともできる…
 あとはお好み次第。
 夕方は天気が崩れるという予報だったので、ここから山を下る。往きには気づかなかったが、道の左右に立てた木杭の山側、つまり坂を下る時に見えるように、「また来てね川根本町」と彫ってある。
 木杭は延々と続いて、次第に笑みがこぼれる。
 また、来るか。さっきセミと約束しちゃったからなぁ。
 お昼ごはんは、国道沿いにある「川根温泉ふれあいの泉」の、お食事処「萌(もえぎ)」でいただきました。前回お蕎麦をいただいた時に、何となくホッとする手作りの味というか、好印象だったので。悩んだあげく券売機の「かつ丼(¥780-)」を押しましたが、「農家の手作り総菜(¥220-)」なんて家庭料理そのもののボタンもあり、実際にカウンターでも手作りのきんぴらやコロッケを売っていて、目移りして困りました。
 かつ丼はマニュアルどおりに調理したような一品でしたが、それでも、厨房のご婦人が作ってくれたんだろうなぁと感じる、ほのぼのする味。味噌汁に至っては、「なんでこんなに野菜の具をいっぱい入れちゃうのよ?(笑)」と、完全に家庭の味噌汁で、美味しいやら可笑しいやら。なお給茶機の煎茶は川根のこだわりか、地元の「あさぎり」ブランドの煎茶がジャーッと出てきてこれが美味しい。お茶は三杯もお替りして、ごちそうさまでした。 
 もと来た道で島田金谷まで戻り、新東名で帰路に。空には怪しい雲が出てきました。高速道路では一時停止できないので、途中のSAであらかじめ雨合羽を着ていたところ、はたして御殿場からはどしゃ降りの雨。
 でも支度のおかげで、タイア(メッツラー Roadtech 01)のウェット性能の優秀さを体感する余裕が持てました。
 幸い大井松田で雨もあがり、雨合羽を着たまま自宅に。
 帰宅は18:00、総走行は490kmでした。
⇒川根温泉ふれあいの泉はコチラ
「接阻峡温泉会館・接阻の湯」 
静岡県榛原郡川根本町梅地175-2  
0547-59-3764 入浴料¥500- 
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