温泉は「ももの里温泉」。場所は一宮御坂ICのすぐわき。北西に向いた斜面の中腹にあって、ぐるりを桃畑で囲まれている(左)。
入館時に、受付のおばちゃんと雑談。
僕「今年の桃の花は早かったんでしょ?」
おばちゃん「うん、もぅね 驚くくらい!」
やっぱり極端に早かったようだ。
さて施設はというと、内風呂と、石張りの露天風呂が、青空の下と屋根の下とで、計3つ。露天風呂が非常に綺麗に管理されていて、感心する。
笛吹市「ももの里温泉」 山梨県笛吹市一宮町金沢387-1 0553-47-4126 入浴料¥620-
泉質はアルカリ性単純温泉。お湯は無色透明で匂いなし。適温。肌当たりはさらっとしていて、わずかにキシキシ感がある。
しばらくすると、じわりと汗が出てくる。身体がよく温まるお湯だ。
去る際におばちゃんも「ウチは『出た後の温浴感のほうが特徴がある』って言われるんですよ」
ただこの温浴感はすぐ引いたので、湯冷めに注意、である。アットホームな良い温泉です。
帰路の中央高速では、天気雨に遭った。なるほど、空が妙に青かったのは、上空に寒気が入っていたからなんだね。
この天気雨がスコールというか、今までに経験した中でも屈指のすさまじさだった。大月Jctを過ぎたあたりで、陽射しは明るいのに、突然バケツをひっくり返したようは大雨。叩きつける雨粒は大きくて、ヘルメットの風防に衝撃音をたてて弾ける。革ジャンの上を、雨水がしぶきを上げて流れてゆくのが視野に入る。
追い越し車線をとばしていたが、並走車も後続車もいて、逃げ場なし。どうせ車線変更しても危険が増すだけと判断して、現状維持。そうと決まったら闘争心に火が点いて、おうりゃっ!と声をあげると、アクセル開けて高速カーヴにとび込んだ。
単車に跨ったまま洗車機に入ったらこんな感じというほど、しこたま雨を浴びる。八王子あたりでようやく雨の中から抜けると、路面はカラリと乾いていた。
自分が 生きている ことを実感。こういう鮮烈な体験ができるから、単車旅は「やめられない、とまらない」
府中ICのあたりを走行中に、お尻を浮かして革パンとシートの間の水気をとばす。
全身革で防護しているから助かったけれど、こういう時に布のウェアだったら、肌まで濡れて体温が奪われるだろうな。誰にも理解されないが、革を着る、僕なりの矜持である。
着たまま革ジャン革パンを乾かして、帰宅は15:30、総走行は224km。