さて、南木曾の山を走りましょう。県道7号線と国道256号線とつないで山を走り、ふもとの昼神温泉におります。
 このルートは、手強かった。道幅はたっぷりあって、路面状態も素晴らしいのですが、アップダウンがきつい。右手はブレーキレバーに指を添えながら、手のひらでアクセルをじわり開けてゆく。勾配が急になりアクセルを開け足す。と、ふいに下りになってアクセルを全閉する。木曽路はすべて山のなか、という、たとえどおり。また山深いので、気温の変化が激しい。清内路峠では18度と、一気に9度も下がって、汗冷えしました。
 昼神温泉におりたときは、正直のところほっとしました。
 「湯ったりーな昼神」は温水プールもある、大規模な立ち寄り温泉。浴槽は内風呂、露天、樽風呂、サウナと、揃っています。お湯は42度と適温で、無色透明、匂いもありません。
 肌あたりはつるすべ感があり、浴室の床も成分でつるつる滑ります。
 浴槽でじっとして、身体を芯から温めます。
 風呂あがりの温浴感は強く、全身がほどけていて快感です。肌からわずかに甘い匂いがするので、もしやと確認すると、やはり泉質は単純硫黄泉でした。帰宅して確かめると、2017年に訪れた鶴巻荘も単純硫黄泉ですが、肌あたりはわずかにキシキシ感があったという。これから察すると(話しがどうも飛びすぎるのですが)硫黄以外の成分に、双方には違いがあるのではないか?
 同じ昼神温泉でお隣り同士なのに、肌が受ける感覚が違うのはなぜだろう…。
 16:45、ルートイン中津川ICにチェックイン。初日は390km。
 部屋で日本酒をちびちび飲みながら、男一人旅の至福のひととき。あしたは裏木曾街道を走ろう… 予報では、夕方は雷雨の注意報か… きょうの予報も外れたから何とも言えないな…しかし、あしたはどこかで地元料理の「鶏(けい)ちゃん」を食べたいものだなぁ。で、なにげなくフロントの掲示板を見たら、朝食バイキングの一品が、その鶏ちゃんだった!
 なんという幸運。
⇒湯ったりーな昼神はコチラ
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「湯ったりーな昼神」 0265-43-4311
下伊那郡阿智村智里370-1 入浴料 ¥620-