浴室は宿の二階。石張りの内湯と、手作り感が微笑ましい露天風呂。先客にお年寄りがいて、地元の方だろうか。そしてお孫さんなのか、その世話をされる青年。僕が脱いでいる間に、お二人ともあがってしまい、貸し切り状態になった。
 ここの泉質は、なんと単純硫黄泉なんである。房総半島で唯一の硫黄泉なのではないか。おまけに源泉かけ流しで、湯口のパイプから源泉がちょろちょろと注がれて、浴槽の縁からあふれ出ている。
 まず身体を清める。
 カランから出てきたお湯も源泉だった。
 内風呂、つぎに露天風呂と、楽しむ。お湯は適温、ごく薄い黄緑色で、匂いもごくわずかに甘い匂いかなぁという感じ。浴槽が深く作ってあるので、姿勢が楽ちんで、くつろげる。 風呂あがりは肌がさらっとして快適。野趣あふれる館内の雰囲気は好みが分かれるところですが、温泉は本格的で嬉しかった。
 駐車スペースで支度をしているときも、若いライダーが温泉には目もくれずに走りぬけてゆく。ぐずぐずせずに、おやじも出発だ。県道81号線、清澄養老ラインで安房小湊に向かいます。
 清澄養老ラインは、いわゆる“房総のクネクネ道”。15年ぶりです。
 起伏が少なく楽しいけれど、交互通行の狭い箇所も現れるので、そこそこスリリング。
 舗装も痛みが進んでいて、その点もスリリング。
⇒いろりの宿はコチラ 
「いろりの里」 0439-39-3211
入浴料 ¥1,150-
千葉県君津市黄和田畑921-1
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