ちょうど先客が出てしまって、貸し切り状態だ。
浴槽は内風呂と、バルコニーにしつらえた露天風呂。ピカピカに磨かれており、気持ちがいい。
さらさらと源泉が注がれる、源泉かけ流し。湯口には、析出物が結晶して白くこびりついている。(右)
身体を清め、まず内風呂に身体を沈めると、たしかに熱い!源泉は57度ということだが、ここで47度はあるだろう。「お子さまの入浴には注意してください」という壁の注意書きに納得してしまう熱さである。観光案内では「海水浴から上がったときにさっぱりしてください」って書いてあったけれど、日焼けした身体には辛いんじゃない?と、よけいな心配もしてしまう。
泉質は、カルシウム・ナトリウム・硫酸塩・塩化物泉。肌あたりはさらさら、でも、身体にズシリとくるお湯だ。
つぎに露天風呂に移る。こちらは少しぬるくて、といっても、一般的には「熱い」というレベルの温度。恍惚として瞑想にふける。
風呂あがりの温浴感は強め。熱さだけではない、お湯の成分によるパンチが残る。なんというか、心地よいぐったり感。
源泉で57度と高温であることも素晴らしいいし、“直球勝負”という浴感で、好感がもてる。
熱いのが好みの貴方には、弁天の湯、お薦めします。
舟泊まりから土肥港を見渡す。(↓)
じゃまた、土肥。
再び船原峠で月ヶ瀬に戻って、伊豆縦貫道で沼津へ。東名・沼津ICから横浜へ帰るあいだは、ずっと曇りだった。
帰宅して時計を見ると、17:50。総走行378kmで、ガソリンは船原峠では181円/L、横浜では169円/L。
下調べも足りない放浪だったけど、ふつう放浪するのに予習はしないものね。船原峠も西伊豆スカイラインも行ったり来たりしたから、立派な放浪をなしとげた気分になった。
「土肥大藪温泉・弁天の湯」
静岡県伊豆市土肥61-3
0558-98-1807 入浴料¥500-