帰路もスポーツモードで走った。燃費は28km/L。通常のドライブモードだと、いくら悪くても30km/Lはのびる。つまり攻めるぶんだけ、お財布は軽くなるわけだ。
 
 臆病者の僕が、革ジャン革パンで臆せずに入館できる、ぎりぎりの旅館ですな。さて時刻が来て奥に進むと、アンティークな外観と対照的に、脱衣所から先は近代的に改装されている。脱衣所から浴室に入る扉はなんと自動ドア! そして柔らかな照明の浴室が、迎えてくれる。
 立ち寄り客に開放されているのは内風呂のみ。お湯は源泉かけ流し。源泉は81度と高温で、ひょうたん型の湯口からちょろちょろと注がれている。「熱湯注意!」の表示どおり熱湯だ。壁にも湯口があるが、そこからは加水されている。泉質はナトリウムカルシウム塩化物硫酸塩泉。浴槽は適温でお湯は無色透明。肌あたりは柔らかく、ゆったり瞑想にふけることができる、が、しばらくすると顔から汗がどっと出てきた。風呂あがりの温浴感は、箱根ほどぐったりはしないけれど、ぽかぽか感はしっかり感じる。また風呂あがりに寒風に走り出しても、このぽかぽか感は持続した。いままでも湯河原温泉(こごめの湯、伊豆屋旅館、みやかみの湯)すべてでこの心地よさは実感しているが、上野屋がいちばん気に入った。
 話しを上野屋にもどす。
 上野屋は狭い路地の角。伊豆屋旅館の奥で、ままねの湯の隣りである。本館は小ぶりだが風格のある構え。創業は江戸時代で、あの水戸光圀公も宿泊したという。隣りに新館もあるが、こちらは見あげる高さのホテル仕様。玄関の広場が平坦なタイル張りで、愛機が駐め易く嬉しい。
 おかみ「あら、お早いお着きですね」 前日に電話で立ち寄り湯の受け入れを確かめたが、それがおかみに伝わっていたか…。
 立ち寄り湯が始まる時刻まで、おかみに応接室に通される。この応接室が資料館も兼ねていて、明治時代の雰囲気。さすがに文化財指定の旅館だなと、その雰囲気に圧倒される。
⇒湯河原・上野屋は
  コチラ
 16:40に帰宅。
 総走行は170km。
 翌日は整備をしたついでにバッテリーを外して、一昼夜、充電をかけた。
 ごくろうさま。
 
「上野屋」 入浴料¥1,000- 
0465-62-2155
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上 616
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