もと来た遠回りルートで戻ります。飯能を抜けるのに時間がかかりましたが、高速道路を使うぶん、身体はいつもの秩父路よりも楽ちん。
 帰宅は16:17、総走行は231km。
(お土産) 名物「ちちぶ餅」 ¥460-
 水戸屋本店は、創業明治8年の老舗。粒あんの甘さひかえめの大福です。ふにゃふにゃに柔らかいのが特徴で、指で端っこをつまみあげても、だらんとして指にまとわりつきます。日持ちがしないので通販はしていないらしい。道の駅で買ったのですが、売れ行きがいいので、午後には売り切れているかもしれません。
 12時に「和銅鉱泉ゆの宿・和どう」に到着。場所は国道140号線から、横瀬川の河岸段丘をおりてすぐ。和同開珎のマークも印象的な、立派な温泉旅館です。受付の好青年が、立ち寄り湯を快く受け入れてくれました。「タオルはお持ちですか?ならば100円お引きしましょう」と、入浴料を¥900-にまけてもらいました。なにかと100円の価値を感じますね…。
 建物の外観には古いところも見られますが、館内は改装されていて気持ちいい。立ち寄り客が入ることができるのは、三階にある露天風呂と大浴場のみ。露天風呂といっても、三階の窓が木格子に代わっている半露天構造です。
 大浴場でまず眼を奪われるのが、ヒノキの木枠と、エメラルドグリーンの石張りとのコントラスト。浴槽には湯口から透明なお湯が注がれていて、陽に輝いてとてもきれい。
 先客が2人おられましたが、すぐあがられたので、あとは貸し切り状態。
 泉質は硫黄冷鉱泉。源泉は13度の冷泉で、42度まで加温してあります。わずかですが、イオウの甘い匂いを感じますが、気のせい?と思うほど、ごくわずかです。肌あたりは、つるすべ感もキシキシ感もない、さらりとしたもの。清潔感のあるお湯です。露天風呂に移ると、こちらは黒々とした岩風呂。岩にわずかに白い析出物が付着しています。見下ろすと、横瀬川が流れています。色鮮やかな大浴場に戻って、瞑想にふけります。
 加温した冷泉は温浴感が強くて長湯ができないものですが、和銅鉱泉は効能が優しいためか、長湯をしました。風呂あがりにぽかぽか感も残らず、終始、身体に優しい温泉です。温泉旅館の快適な大浴場、そして温泉の効能は優しくて、この世は楽し。
「和銅鉱泉ゆの宿 和どう」
入浴料¥900- 
0494-23-3611
埼玉県秩父市黒谷813
barracuda-second270001.gif