温泉を経つと、もと来た道を戻ります。これから秩父に向かうライダーとすれ違う。挨拶をしてくれますが、あいにく僕はまだハンドルカバー、すぐに手をあげられないのよ。会釈で勘弁してもらいました。15時に自宅に着きました。総走行は240km。ホンダドリーム店には15時20分に到着。予約した時刻にどんぴしゃ間に合って、自己満足。
メカニック「NC700Xも、これで累計で50,000km走りましたね」
狙っていたわけではありませんが、区切りが良くてこちらも自己満足。
館内は簡素な造りで、古くなった箇所もあまり目立たない。ところどころに案内板があり、「源泉が空気に触れないように浴槽に直接流し込むようにいたしました」と、改良したことを伝えています。
浴槽はタイル張りの大浴場と、岩に囲まれた露天風呂。大浴場は端っこにいけす状の囲いがあって、そこから湧き出たお湯が、どくどくと浴槽に流し込まれています。
20度の源泉を加温。泉質はナトリウム塩化物炭酸水素塩泉。色は笹にごり。わずかに地面を掘り返したときを思わせる匂いがありますが、懐かしさを感じさせるもので、いやな匂いではありません。
肌あたりはつるすべ感が強くて、ちょっとぬるぬると感じるくらい。ただこれ以上つるすべ感が強いと落ち着かないので、ほど良い感じです。次に露天風呂に移動すると、荒川が近いのに林に囲まれています。露天のお湯には特徴がありませんでした。ふたたび大浴場に戻って、流し込まれるお湯を浴びるようにして、瞑想にふける。
風呂あがりは肌がしっとりとして気持ちいい。関東屈指の重曹泉ということで、期待と一抹の心配もありましたが、いい意味で肩透かしというか、すべてにほど良さを感じる温泉です。たいへん満足しました。
秩父、それも中心部の温泉はこれで6湯めになりますが、僕には川端温泉が一番気に入りました。
滞在時間にも限りがあるので、お昼ごはんは温泉のお食事処でいただくことにします。革パンには嬉しいボックスの椅子席に陣取ります。厨房の中では、おばちゃんが笑って「きょうはわたし一人なのに、お客さんがいっぱいいらしていただいて…」と、調理に奮闘中。
いただいたのは「もつ煮定食(大)(¥1,000-)」 秩父名物のわらじかつでも豚肉の味噌漬けでもよかったのですが、もつ煮があると、やっぱりねぇ。(>なにがやっぱりなんだか…)
おばちゃん「大と言っても、ご飯だけが大盛りなの。もつ煮は限りがあるので、ごめんなさいね」 いえいえ、もつ煮をいただけるだけで、けっこうでございます。
さて、もつ煮はさらっとしていて、汁に味がしみ出したタイプ。美味しいです。炊き立てごはんといっしょに汁ものをかきこむ至福のひとときでした。なお汁の味噌が初めて味わうタイプというか、率直にいってとっても美味しかった。これが秩父味噌なんですかね? ごちそうさまでした。
秩父・川端温泉
梵(ぼん)の湯
秩父市小柱309-1
0494-62-0620
入浴料 ¥900-