中央道・境川PAの「境川食堂」でお昼ごはん。訪れるのは初めて。安い・旨い・ボリューム満点らしく、「トラックドライバーの胃袋をがっちり掴んだ!」と定評だ。そう聞くと、トラック野郎ではなくても血がさわぐ。ノレンにも「もつ定食」「そばうどん」「かつ丼」「ラーメン」と字が並んでいて、じつに挑発的じゃないか。菅原文太兄いだって「トラック野郎とライダーは、もつ煮じゃけぇのう!」と言っているし…(>言ってないって)
もつ煮と決めて食券自販機に向かう。しかし「大で、とんでもないボリュームだと困るな」とつぶやいた臆病者は、「もつ定食・並(¥880-)」のボタンを押す。
意外なのは、ご飯がふつうのお茶碗サイズなこと。おまけにもつ煮はさらりとしたうす味である。
文太兄いといえば「どんぶり飯」+「精のつく濃い味」というイメージがあるが(>あれは役づくり)そのイメージを覆すヘルシーなもつ煮定食だ。あらためてみると、具は、もつと細切りしたこんにゃくだけ。うす味だが、もつの旨味はよく出ている。七味唐辛子を多めにふって、ちょうど好みに。
あとでお品書きを見ると「大・並・小」はもつ煮のポーションで、ご飯は別に「大どんぶり」が選べるそうだ。次は間違えないぞ。「ダブル定食(もつ煮+豚肉煮)」なんて「正面突破して来いっ!」と挑発してくるメニュウもあって、わくわくする。カレーとラーメン、うどんと丼といった、重量級のセットもそろっている。美味しそうな焼き魚定食もあったが、朝食限定らしくSOLD OUTだった。テーブルを見回すと、年配のご夫婦がわいわい言いながら、そろって重量級のセットと格闘していた。楽しいお食事処だ。ごちそうさま。
食後は外にあった日陰のテーブルでひと休み。自販機のルンバコーヒーで、口の脂っ気をおとす。脂っこいもののあとだから、ほろ苦い珈琲が美味しい。陽射しがまぶしい。でも空気はからりと乾いているので、汗はかかず気持ちいい。限定プリンを売りつける黄色いノボリがはためく。巨大トラックのアイドリング音がする。旅は好奇心を満たしてくれて楽しいなぁ、と、瞑想にふける。屈託なくこの世を楽しめばいいや。
大月Jctから東名高速側に流れて、帰路についた。
帰宅16:24、総走行315km。
※ 2023年にPAじたい改装されました