このエリアをまとめたアルバムを、次頁に挿入しました。
よろしければ見てやってください。
撮影の許可をいただきました。浴槽は水色のタイル張り。でも源泉に含まれるカルシウム分が堆積して、タイルは茶色くなっています。煤けた壁にある鉄管からどばどばと源泉が流しこまれて、浴槽の縁からざあざあと溢れています。なんという湯量!ひとりじゃもったいない!
お湯は無色透明で、匂いなし。見るからに鮮度が高い、澄んだお湯です。
泉質は炭酸水素塩化物塩泉で、かけ流し。水温計で45度!「水で埋めたら栓を締め忘れないで」と貼り紙があるので、さいしょは水を注ぎましたが…身体が慣れると注水はいりません。とにかく肌あたりが柔らかくて、45度もあるのに、ぬるく感じてくるのです。小谷温泉の雨飾高原露天風呂と同じ不思議さ。やがて瞑想にふける間もなく、交感神経が刺激されるのか意識がシャキッとします。いや、これは…極上の炭酸水素塩泉ですね。効能も素晴らしく、風呂あがりの身体の軽いこと!
周囲の旅館は裏山から姫川の硫黄泉を引いていますが、瘡(くさ)の湯はすこし上流の蒲原温泉からの引湯らしい。ですがこれだけお湯がいいとそんなことはどうでもいいし、その蒲原温泉も水害で消失した温泉ですが、かつては「三国一の名湯」と言われていたそうです。そんな名湯が水害のあとに、瘡の湯としてよみがえったということでしょうか。素晴らしい温泉でした。
いずれも許可をいただいた撮影です。