妙高高原に戻って、山の中腹に。が、空にはみるみる雲がわき出てきます。やがて妙高山もすっかり厚い雲におおわれてしまいました。
 時刻ももう午後2時をまわっていますから、お山は明日にまわして、きょうは杉野沢温泉。
 浴室は2階で、タイル張りの大きな浴槽。お湯は透明ですが、眼をこらすと薄い若草色。温泉の析出物がタイルにこびりついて、タイルが灰色の凸凹になっています。温度はぬるく、40度くらい?源泉は31度です。
 泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム炭酸水素泉。肌あたりはわずかにキシキシ感。風呂あがりは肌のアブラがおちて、ちょうどいいじんわり感。
 休憩室では、おばあちゃんたちがまだ話し込んでいました。苗名の湯は、時の流れが止まったかのような温泉です。
「杉野沢温泉・苗名の湯」 
入浴料¥500- 0255-86-6565 
新潟県妙高市杉野沢2030 
 このあと上信越道で新潟県の新井までゆくと、宿泊する「ルートイン新井」にチェックイン。夕陽がまぶしい。部屋に積み荷をあげると、近くの「たちばな」に晩ごはんに。ここはとん汁専門店で、メニューはとん汁と、とん汁ラーメンと、とんそば(つけ麺)しかありません。前回は日曜日のお昼どきで、入店待ちの行列でした。平日の夕食の部(16時に再開店します)はどうかしら?と恐る恐るだったのですが、空いていてほっとしました。
 前回とん汁定食をいただいたので、きょうは、とんそば(¥1,070-)。温かい濃厚なとん汁に、冷水でしめた中華そばをつける、つけ麺です。
 杉野沢温泉は、苗名の滝や笹ヶ峰牧場といった観光スポットを訪れる途中の、小さい集落。数件のひなびた温泉旅館が集まっています。「苗名の湯」は、そのなかでは目立つロッジ風の建物。公営施設らしく体育館に隣接し、駐車場も広い。設備もスロープや手すりが設置されていて、車椅子やスキーブーツでの利用を意識した造りになっています。休憩室では、近所のおばあちゃんたちでしょうか、ひそひそと話し込んでいます。
「とん汁たちばな」 0255-72-2450 
新潟県妙高市栗原2-3-10
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