湖をまわって、温泉街を探す。
 なお帰宅して昔の報道記事を確認すると、かつての温泉街は、この中央あたりに眠っているようだ。
 新しい温泉街は新興住宅街の姿で、派出所と郵便局と床屋があったけれど、王湯は…?
 街の無料駐車場に駐めて王湯を探し歩くと、それらしきノボリを見つける。
 あとで受付のおばちゃんに伺うと、このノボリは毎年1月に開催される「湯かけ祭り」のもので、村民が白組と紅組に分かれて温泉をかけ合う際に立てるノボリだそうだ。
 さて、王湯である。
 源頼朝が開湯したという由緒ある温泉で、建物の正面にも、源氏の家紋・笹リンドウが掲げられている。
 浴槽は内湯と露天風呂で、75度と激熱の源泉を43度に下げて、かけ流し。
 湖を見おろす露天風呂がとにかく素晴らしく、木漏れ日を浴びながらの入浴は極楽気分だ。
 泉質はイオウ含カルシウムナトリウム硫酸塩泉。
 お湯は、わずかに青みがかった白にごり。少しイオウの甘い匂い。
 けっこう熱いが、肌あたりが柔らかいので長湯ができる。
 昔から神経痛に効能ありといわれているそうだが、たしかに身体がほぐれていく感じが強い。
 風呂あがりの温浴感は優しく、身体が軽いぞ!
 川原湯温泉は、歴史を感じる温泉。
 また設備も新しいので、快適にそれが楽しめて、いう事なしだった。
「川原湯温泉・王湯」
入浴料¥500-
群馬県吾妻郡長野原町
川原湯491-6
0279-83-2591
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