いつも混んでいるという湯田中駅前温泉だけど、きょうは暑いせいか、僕のほかには2名。
浴槽は、内湯も半露天も大きい。透明でわずかに白にごりの温泉がかけ流されている。
比較しているわけではないけれど、近くの渋温泉とも安代温泉とも、明らかにお湯が違う。
源泉は93度で、これを43度におとしているそうだが、しっかり熱め。
肌あたりはキシキシ感が強く、指をたやすくパッチンと鳴らすことができる。
風呂あがりは肌のアブラがおちたように、さっぱりする。
身体がほぐれたような快感もあって、いい温泉。
お休み処の座敷はホームに隣接していて、境の窓ごしにお互いがまる見え!
乗客は、湯あがりでごろごろする人を見たら驚くだろうなぁ。
温泉名にもなるカエデは巨木で、紅葉の頃は見事だろう。
以上思いつくままに発見した点の共通項は、おもしろい温泉ということ。
なお周辺の温泉を、次頁に挿入しました。
さて、旅はまだ先が長い。
がんばって糸魚川まで行かないと。
信州中野から、黒姫、妙高と進む区間は、まさに灼熱のハイウェイ。
北陸自動車道では西陽が柔らかくなり、糸魚川ICに近づくとやっと空が曇ってくる。
ただし、こんどはわき上がってくるような湿気で、あたりは独特のぼんやり感。
こういう夕暮れは、信州では味わえない。
17:00にルートイン糸魚川にチェックイン。 きょうの総走行は426km。
ホテルの部屋では、“男子最良の友”が付き合ってくれる。
カップ酒の銘柄は、このあたりに敬意を表して、糸魚川の地酒、渡辺酒造店の「根知・男山」
草木を思わせるさわやかな香り。
名前に似合わず、柔らかく、お米の味わいが楽しめる。
おいしいお酒です。
あすのトロッコ電車の下調べでもしようかと思ううちに、いつしか眠りにおちた。