山あいにポツンとある南郷。
小さな集落なのに、郵便局と駐在所があって、廃校した中学校の跡地に、立ち寄り温泉「しゃくなげの湯」が棟を広げている。
そして向かいには、大きなかやぶき屋根の古民家(左)。
この「南郷の曲家」は、江戸時代の名主の家で、ここで検地をする役人をもてなしたという。
いまは沼田市の重要文化財。
南郷は、林業と養蚕が生業だったと思われますが、行政や文化の香りも残る、とても心地よい里です。
話しを「しゃくなげの湯」にもどすと、館内は飴色の木材がふんだんに使われていて、とても豪華。
高級旅館を思わせる雰囲気があり、僕もお上品にふるまう。
浴槽は石風呂と桧風呂とがあって、この日は桧風呂が男風呂でした。
桧が周り縁のタイル張りの浴槽には、光がさすとわずかに青みががかった源泉が、かけ流されている。
泉質はアルカリ性単純泉で、源泉は55度。
適温でさらさらとした肌あたりは、身体が浄化されていくようで、快感。
桧の縁に首をもたせ、しあわせな瞑想のひととき。
風呂あがりの温浴感は強くて、けっこう汗が出ます。
駐車場で、ゆっくりと身支度。
ここでも木々がすこし色づいています。
入浴客のクルマがどんどん到着して、広い駐車場も埋まってくる。
「しゃくなげの湯」は、山里の心地よさと雰囲気のある文化財、そして高級旅館の
寛ぎが、日帰りで楽しめるところ。
地元のお薦めに納得して、僕も文句なくお薦めします。
「南郷温泉・しゃくなげの湯」 入浴料 ¥700-
群馬県沼田市利根町日影南郷100 0278-20-0011
「南郷の曲家」