電車で 信州蕎麦紀行
数ある信州蕎麦のなかで、開田そば(温かいほうの「すんきそば」)と、奈川そば(「とうじそば」)は、冬期にしか提供されません。
真冬は単車には乗りませんので、割り切って、電車で食べに行くことにしました。
2025年12月7日(日) 東京都杉並区
木曽開田のすんきそば(¥1,100-)。
かぶの漬物「すんき」がトッピングされます。
すんきは塩をいっさい使わない漬物だそうで、具はすんきと鰹節だけ。
すんきのまろやかな酸味が汁に混ざって、ちょっと複雑な旨味。
これもまた趣があってよいというか、いわゆる
“オツな味”です。
ごちそうさまでした。
ご主人に伺うと、昨日すんきが信州から届いたので、春先までは提供されるそうです。
「そば たぐる」 杉並区梅里2-40-18
2025年12月11日(木) 東京都狛江市
木曽の奈川そば、あるいは、とうじそば。
お店では「そば振り鍋(¥2,400-)」という名で提供されています。
ちなみにこのお店は、カーター元合衆国大統領が、1979年の東京サミットの際に来店して蕎麦を楽しんだことで有名です。
話しをとうじそばに戻します。
とうじそばというのは、鍋焼きうどんのうどんが蕎麦になっていて、蕎麦は食べる都度に小束で鍋に投じる→その際は、小さなザルのなかで蕎麦を温めて→小鉢に移して具といっしょにいただく→蕎麦のコシと風味を楽しみ、鍋で温まる→そんな郷土料理です。
信州では二人前からの提供が一般的のようですが、こちらは一人前で大丈夫でした。
具だくさんの鍋は、鴨肉が主役。
十割そばは、汁で煮込まないぶん、喉ごしが嬉しい。
なにより鍋のなかでザルを振る作業が、思いがけず楽しい。
あゝおいしかった。
身体がぽかぽか。
ごちそうさまでした。
しかし、もしツーリングでいただいたら、せっかく身体が温まったのにまた単車に乗って帰るのはイヤだろうな…。
そんなことを考えながら、暖かい電車で帰路につきました。
「志美津や」
狛江市東野川4-13-5