2018年8月3日(金) 晴れ 現地気温29度
自宅を6:15に出て、中央道をひた走る。中央高速は、アスファルトが焼ける匂い。暑さに強い僕でも、今年の夏は身体に手応えがあります。10時に、長野道の梓川SAから一般道へ。安曇野も、いつもより少し蒸しますね。
10:40、彫刻家・荻原碌山の美術館に到着。レンガ造りの建物が木立の間から覗く。でも僕の目的はこの美術館ではなく、美術館の向かいにあるお蕎麦屋さん。(矢印)
数年前に、家族旅行で安曇野に一泊した時の出来事です。仲居さんと“ご当地の蕎麦は盛りがいい”という話題になった折に、僕が有明の「くるまや」を引用しようとした矢先に仲居さんから、「スズキでしょ?あそこは凄い盛りですものねぇ!」と言われて。いつかそのスズキに行ってみないと…。
「寿々喜(すずき)」はそんな情報から受けるイメージとは違って、落ち着いた古民家風の店舗でした。こうして店の前に駐めましたが、隣接する美術館の無料駐車場がとにかく広大で、こんなに駐車に恵まれたお蕎麦屋さんも珍しい。店内は8卓のこじんまりしたもので、お客さんは僕のほかには80代くらいのおじいさんだけ。
「ざるとろそば(¥950-)普通盛り」、つまり冷たいとろろそばを注文しました。やがて出てきたのは、ふつうのお店だったら大盛りのサイズ。
ひと箸たぐって… あっ!美味しい!
麺は更科ふうの細切りの安曇野そば。でも、その麺とからむ汁が鮮烈な美味しさで、甘いなかにも深い旨味が口に広がります。そうなると箸はもう止まらない。さいごはその汁に蕎麦湯を注いで、幸せな気持ちになりました。
なおお品書きには中盛りも大盛りもありますが、普通でコレですから、危険な選択かもしれません。
お店を出ると、店内で見かけたおじいさんが話しかけてくれます。おじいさんは地元ナンバーの原付スクーターに跨ると「バイクに乗ると、クルマは物足りなくて乗ってられないでしょ(笑)」
そして高らかに笑いながら走り去っていきました。
コメの恵みと北アルプス
「寿々喜(すずき)」
長野県安曇野市穂高5609-3
0263-82-4024