白馬は気温29度でしたが、意外に快適。
 前回(2011年7月)は「おびなたの湯」でしたので、今回は「倉下の湯」を訪れました。場所は、白馬の街中から数分のところで、スキー民宿が姿を消して原生林が始まるところ、とでも言いましょうか。八方尾根の手前にありました。

 建物は黒々とした重厚な姿で、秘境秋山郷の小赤沢温泉を思わせます。1993年に開湯したそうで、比較的新しい温泉です。
 この温泉、フォッサマグナ(糸魚川−静岡構造線)に地中深く封じこめられた海水を、2500万年の時を経て地下1050mの地層からくみ上げているのが特徴です。
 まず目に飛び込んでくるのは、鮮やかな黄色いお湯と、はるか彼方の雄大な白馬三山。思わず歓喜の声があがってしまいます。さっそく身体を清めると、黄色い温泉に浸かります。
 源泉は48度で、浴槽では43度くらいでしょうか?適温で気持ちいい。泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉の、かけ流し。
 お湯が空気に触れて鉄分が酸化することからこの色になるのだそうですが、それにしてもこれほど鮮やかな黄色は初めてで、本物は画像以上に鮮明な色彩です。湯面からは独特の油臭が漂いますが、いやな匂いではありません。
 お湯に首まで浸かっていると、塩泉らしい柔らかい肌あたりがたまらない。色だけでなく、成分自体も濃い気がします。何度も入りたくなる温泉です。
 風呂あがりは、軒下のベンチで涼みます。八方尾根からの風が抜けて、至福のひととき。一日めから贅沢な気分にさせてくれました。
⇒倉下の湯はコチラ
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「白馬 塩の道温泉・倉下の湯」 入浴料¥600-
長野県北安曇郡白馬村大字北城9549-8 0261-72-7989