お湯はやや熱め。源泉は48度だそうでこの露天風呂で45度くらいでしょうか?泉質は、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉。このオレンジ色は、お湯の鉄分が酸化しているのだそうで、関温泉名物の “赤にごり湯”といわれています。肌あたりはしゃきっとした感触で、身体が活性化する感じ。お湯からは鉄っぽい匂いと油臭とが混ざった匂いがします。
森の緑越しに、原生林の谷が見えます。お湯がオーバーフローする時のちょろちょろという音を聞きながら、しばし瞑想のひととき。(右)
お湯の効能が身体のコリを溶かす恍惚感を味わいます。フィトンチッドいっぱいの露天風呂とでも言いましょうか、とにかく正面の森が明るいこともあり、寛ぎ感も抜群です。このあと内風呂も浸かりましたが、この露天風呂の寛ぎ感にはかなわない。長湯をしました。
風呂あがりは生き返った感じで、汗がどっと出ます。長湯のせいでもありますが、温浴感はこの旅で訪れた温泉の中では一番。そんなこともあって、この露天風呂に紅葉の季節に入ったら最高でしょうね。きれいに管理されていて清潔感もあり、素晴らしい温泉でした。
火照りを覚まそうと自らに言い訳として、しばらく涼しい妙高高原を走行します。スキーリフト(夏は休業)の曳索をくぐったりして、意外に楽しい。
さてお昼ごはんを食べに山を下りると、さすがに気温32度は暑い!目的の、とん汁専門店に駆け込みます。ここのメニューは、とん汁と、とん汁ラーメンと、とんそば(つけ麺)しかない専門店。以前から行きたいと思い、猛暑のこの季節は空いているだろうと思ったんですが、なんのなんの地元の人で順番待ちの行列!覚悟を決めて10人ほどの順番を待っていると意外に回転が早くて、15分ほどでテーブル席に座れました。相席したのは地元の70代のご夫婦。奥さんがチャーミングな方で、とん汁と白菜の漬物をオーダーすると、僕を見てくすっと笑って「白菜漬け、ないと寂しいもんね」と。で、ご夫婦の白菜漬けが到着すると、旦那さんが僕につまようじで「ひと口どうぞ」と。ご厚意でいただくと、あっ美味しい!
「とん汁たちばな」 新潟県妙高市栗原2-3-10
0255-72-2450