2019年8月3日(土) 晴れ 気温34度

 今年の梅雨は強力で、日照時間3時間未満の日が、連続20日を越えました。でもそんな梅雨も明けて待望の夏がやってきた!と、思ったら、7月を通り越してもう8月である。今回は、信州にある「伝承となったもの」、そして「これから伝承になってゆくもの」を探る旅。
 07:30に出発し、トップシーズンらしく大渋滞の関越自動車道を往く。藤岡Jctから上信越道に入ると、ようやく交通量も減って、快適な高速走行。妙義山の奇岩を仰ぎ見ながらのオープンエアは、単車旅の醍醐味。愛機を右に左にリーンさせて、しばし至福のライディング。
 佐久平PAで小休憩すると、念のため角間温泉に確認の電話をしてみる。
 おかみ「えっ?立ち寄り温泉ですか?今日はあいにく突然に工事が入ってしまいまして…(背後でドンドンと大工工事の音が聞こえる) 申し訳ないんですが、今日だけ外してください」
 角間温泉の伝承を確かめるのは、最終日に回しますか。ルートの組み直しを考えながら、12:40に小布施PAで一般道におりる。
信州、伝承となったもの、これからなるもの
 お昼ごはんは沿道の「とら食堂」にお世話になる。おじいちゃん、おばあちゃん数人で切り盛りする小さな食堂で、まかない頭巾の店員さんも、同じテーブルでご飯を済ませる庶民的なお店。土曜日なので近所の家族連れで繁盛していた。「もつ煮定食(¥1,000-)」のもつは、シチュー風にどろどろに煮詰めてあった。精がつく味というか、炎天下を走ってきた身体に活が入る味だ。ここの肉は主人が吟味した飯山豚を仕入れているそうで、他のお客さんのオーダーを見ても、ポーク焼肉やとんかつ定食が旨そうだった。基本的には荒くれ男どもの食堂なので、都会育ちの女性を同伴することはお薦めできないが、男一人旅ならば。ごちそうさま。
 食堂を出ると、国道403→292号線と経て、野沢温泉へと向かう。スキー場がある土地柄なので、沿道には随所に気温を表示する電光掲示板がある。34度!濃厚なもつ煮の後なので、思わずゲップが出る。
 右手に山を見て走る。
 北志賀から木島平にかけての山々。
 夏だ!
 ただただ、夏だ! おい。
 劇的でもない人生の僕にも、ドラマチックな夏が来たぞ!(笑)
「とら食堂」 026-245-8100
長野県須坂市大字相之島539
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