道が、記憶以上に険しいぞ。(まだ6年しか経っていないのに、その記憶力も怪しいもんだ) 具体的には、勾配がきつい。(並走している鉄道が坂道専用の歯車を持つアプト式鉄道なんだから、勾配がきつくて当然なんだが) おまけに、ガードレールの向こうは断崖。
覗き込んでみたらこのとおりで、ちょっとした航空写真じゃないか。(下)
やがて井川線の「接阻峡温泉」駅を通過。6年前に、秘湯「森林露天風呂」を訪れたときの、無人駅。今回はもう少し登ったところの、「接阻峡温泉会館」が目的地。
温泉会館はすぐに見つかりました。接阻峡を一望する駐車場で、記念撮影。(下)
入浴支度をしていると、セミが鳴き始めます。
もう9月10日なのに、しぶとく鳴くセミだな…。
おーいセミよ、わかったから。 君の子孫と来年またここで会おうな!
なだめてもセミは全然鳴き止まない。そこに偶然、井川線の車両も通り過ぎます。対岸の森の中に車両が見え隠れして、歯車がかみ合うキリキリ…という走行音が響きます。
セミも負けじと威勢よく鳴きます。
ミーンミーン…
キリキリ…
しばし秘境を舞台にした競演。