「中崎山荘・奥飛騨の湯」の前には、山男山ガールがいっぱい。脱衣所の中も10名くらいでしょうか、山男どもでいっぱい。汗くさい匂いが充満していて閉口しましたが、全員あれよあれよという間に出ていきます。皆さん同じロープウェイの便で下山して、ほぼ同時刻に入浴を始めるんでしょうね。浴室は、内湯におじいさんがひとりだけで、ほぼ貸し切り状態でした。
 さて登山される方ならこの温泉をご存知かもしれませんが、以前とは泉質が変わりました。内湯と露天風呂は違う源泉地から引いていて、以前は露天は硫黄泉、内湯はアルカリ泉だったのですが、2015年の飛騨地震を境に、内湯も硫黄泉に変わったそうです。温泉は生きもの。
 まずは露天風呂に。お湯は竹製温泉冷却装置があり、竹からポタポタと源泉を落として冷却して適温にしています。竹を滴るお湯を触ってみると確かに熱いですが、このまま冷却しなくてもなんとか入浴できる温度。少なくとも野沢温泉や渋温泉の方ならば、たぶん、へいちゃら?(注;どちらも共同湯が熱い)ともあれ岩風呂のお湯は適温になっている。
 お湯の色は少し青っぽく、焦げ茶色の湯の花が泳いでいて、硫黄の匂いはほとんどない。肌あたりはさらりとしていて、また、鮮度の良さを感じますね。
 肩まで浸かり、上高地の山々を見上げる。槍ヶ岳の方角は霧がかかっていましたが、焼岳の方はご覧のとおり雄大な景色を楽しめました。
 さて、次は内風呂(おじいさんが寛いでいたので画像なし)ですが、お湯はこっちのほうが素晴らしい。大きな檜風呂で、こちらも硫黄泉に変わっているわけですが、まずはそのお湯の色!
 白みがかったコバルトブルーで、その中を白い湯ノ花が泳いでいて、とても幻想的。
 温度はやや熱めで41度くらい?硫黄泉らしいとろみのある肌あたりが素晴らしい。また露天の硫黄泉よりも濃い成分を感じます。じっくり長湯をしましたが、風呂あがりの浴感は穏やかで、ぐったり感も少ない。
 というわけで奥飛騨の湯、素晴らしい。山男山ガールに独占させておく手はないと感じました。国道わきでアクセスも楽な上に駐車場も完備され、その点でもお薦めします。
 ただし旅支度をしていると、次の団体の波がやってきて、再び脱衣所は騒がしくなりました。この温泉、運が悪いと「芋洗い状態」になります。
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「中崎山荘・奥飛騨の湯」
岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂720
0578-89-2021 入浴料¥800-
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