石段は急な勾配で、崖を登る感じ。左右にもひな壇状の空き地があって、いずれも寺院の所有地である。
 登りきって振り返ると漁港が見渡せる。(下)
 舟泊まりと、青い海。
 大昔、漁師の亭主の無事を祈って女房が参拝したあとに、見下ろした風景と同じかもしれない。
 と、ちょっと夢想して楽しむ。
 権現さま自体は小さな祠でした。
 お店に戻ってみると、順番待ちの人が増えている。たいへん賑やか。すぐに名前を呼ばれて店内に。座敷の中央の卓に陣取る。革パンであぐらをかいて、ごそごそと革ジャンやプロテクターを脱ぐ。
 店内も女子大生グループや若いカップルばかり。ひとり旅には、三崎はハードルが高いところかもしれない。僕はもう慣れたけれど。(笑)
 さて、くろば亭は、まぐろの新しい味わい方を提供している店というか、まぐろの無国籍料理店。TVの旅番組でもよく紹介されている。メニューには海産物の珍味や、不思議な揚げ物がいっぱい。
 でも、伝統的な丼や定食もある。
 「まぐろヅケ丼(¥1,500)」をいただくことにした。三崎に来て、まぐろを食べない手はない。
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「くろば亭」 046-882-5637
三浦市三崎1-9-11