あなたには、こういう場所ってあるだろうか?
 記憶の底で「あの場所は、いったいどこで、あれは何だったのかな?」と、奇妙にひっかかっている場所。僕の場合をご紹介すると、Buellに乗っていた、真夏の信州ツーリングでの出来事。喉が渇いていて、でもコンビニエンスストアなど無い山の中で、幸運にも出合った自販機からスポーツドリンクを買って、喉を潤したこと。錆びて朽ち果てたような自販機で、「ドリンクが出なくて100円も戻ってこないかもしれない」と思いつつ、冷たいスポーツドリンクが出たときは嬉しかったのを鮮明に覚えています。
 でももうひとつ、その場所が何か奇妙な、その場所に似つかわしくない、心にひっかかる物があるんですよ。
 ここでひとつはっきりさせておくと、僕は反応が鋭敏な人間ではまるでありません。なのでその時は見過ごしていて、しばらく経ってから疑問が湧き出ることは、しょっちゅうです。いまになって「あの自販機はいったいどこで、奇妙な後味が残るのはなぜなんだ?」と気になってきました。紀行文を読み返すと、R306安曇野アートラインのどこかですが、聖高原の県道12号線の可能性もある。確かめに、行ってきますか。
2020年8月25日(火)  快晴 現地気温34度
 
 07:20に自宅を出発。不運にも中央高速は「重大事故」が発生していて、松本・安曇野間が通行止め。なんでも樹脂を積んだトラックが爆発炎上したそうで、路面が痛んで再開は未定とのこと。
 双葉SAの駐車場で、ロードマップとにらめっこ。手前の塩尻ICでおりて、「サラダ街道」を走りますか。標識(右)にしたがってサラダ街道を往きます。
 このあたりでは、涼しい気候を生かして蔬菜(キャベツ・レタス)が多く栽培されるため、この名がついた広域農道。実り豊かな扇状地に広がる野菜畑。(下)
 土が剥き出しのところは収穫が終わっていて、スイカの成れの果てがころがっていました。
 途中で唐沢という集落を通過。集落がまるまる全部そば屋、というところで、昔に行ったなぁ。
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北信・「再確認」という選択肢
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