2022年8月29日(月)
晴れ 現地(標高1,800m)気温22度

 はじめにお断りしておくと、よんどころない事情でクルマの旅です。万座温泉は、御嶽山の濁川温泉と並んで日本一標高の高い温泉です。標高は1,800mあります。おまけに草津温泉と同じく、高温、高濃度で強酸性の硫黄泉。これは夏休み宿題の自由研究としては、うってつけではないか。
 浅間白根火山ルートをおりて、観光バスの転回する広場(右)でひと休み。10年ぶり。万座特有の、荒涼とした光景がなつかしいなぁ。きょうは「空吹(からぶき)」という、地面から硫化水素を含んだ火山性のガスが吹き上げる噴煙が少ないですね。あたりに漂うタマゴ臭も、少なめです。
 でも「硫化水素が危険なのでここから先は立ち入り禁止」というポールが、依然として立っていますね。ですが近づくと違う!表示が「クマの目撃情報がありここから先は立ち入り禁止」 に変わっていました。クマさんが出るのか、ことしの万座は…。
 広場にある「万座自然情報館(無料)」に入館すると、壁の巨大マップに、クマの目撃地点と日付が示されていました。温泉郷にもいくつか目撃情報がありますね。1頭がうろついているのかもしれませんが、ちょっと驚きました。いい子だからお山にお帰り。
 温泉郷を登ってゆきます。途中でわき道に分け入って、名所の牛沼(左)を通過。牛が沈むほど深いというのがその名の由来。水が酸性のため生き物が生息しない池です。突然に霧が出てきて、水面に映る青空も真っ白になりました。 
 車道を突きあたったところが「日進館」。旧名は「万座温泉ホテル」。温泉街のなかでも一番高いところに位置するので、まぎれもなく日本一標高の高い温泉旅館です。
 立ち寄り客を受け入れてくれるのは、外湯で露天風呂の「極楽湯」と、内風呂の「長寿の湯」の二つ。画像の左にある巨大な湯屋が「長寿の湯」で、故・福田赳夫が愛した湯でもあります。
 さぁ陽が傾かないうちに、先に露天風呂を楽しみましょう。
⇒10年前に単車で訪れたときの
  同じ場所がコチラ 
夏の自由研究は
万座温泉
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「元湯・日進館」 入浴料¥1,000-
群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401  0279-97-3594