公園は、ヨーロッパの公園のように整備されていて走り易い。「和田宿温泉・ふれあいの湯」は、(旧)和田村が平成ふるさと創生基金を使って掘り当てた温泉です。公営施設ですが、お湯がいいと評判も高い。
トンガリ屋根の前でご機嫌のおやじ。気温は22度。着てきたウェアの選択が気温と合ってると、コイツはいつもご機嫌がいいのです。
お客さんはほとんどいない。ロビーで従業員のおばちゃん2人が、ハタキをぶらぶらさせながら、よもやま話。よぉし、僕もここでのんびりしてやるぞ!
施設は唐松の集成材を使ってるそうで、館内は木の香りがしてとても気持ちがいい。内風呂は二つで、手前が冷泉で、奥が加温した浴槽。そして外には円形の洋風な露天風呂。加水なし。冷泉だけは源泉だそうです。まずはその冷泉に浸かる。温度は28度で、はじめは冷たく感じますが慣れると身体が包まれるような柔らかさが心地いい。泉質はカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉。肌あたりはキシキシ感があります。次に加温した浴槽に移ると、こちらは熱め。加温した冷泉らしく、火照って長湯はできない。再び冷泉に。評判どおりこれを繰り返すと、たしかに気持ちがよかった。露天風呂はふたつの中間くらいの温度でした。風呂あがりは肌の脂がおちて、身体がぽかぽかとします。いい湯ですね。施設はもう古いはずですが、たいへんきれいに管理されています。静かに瞑想にふけるお湯ではありませんが、すべてにおいて快適な温泉です。
「和田宿ステーション」のお食事処に移動。噂では第一印象を覆すほど美味しいらしい。たしかにお食事処であることを示すのは錆びついた外看板だけですし、券売機は故障、メニューも入口に貼られた半紙に手書きと、第一印象は芳しくない。店内は10卓。礼儀正しいあるじが、たった一人で切り盛りしています。先客は農産物直売所でキノコを買ったおばちゃん連れ。キノコは持参してきたお豆腐の樹脂カップに満載。近所のおばちゃんでしょうね。次のお客さんは、杖をついたおばあちゃんで、お友達とここで待ち合わせ。お二人ともそうとうご高齢の方で、「奥のこの席が空いてて良かったわねぇ」なんて喜んでいます。そんな地元密着の、のどかなお食事処です。
和田宿温泉「ふれあいの湯」 入浴料¥500-
長野県小県郡長和町和田4329 0268-88-0001