僕はまず、僕自身に感じている疑問に触れなければならない。なぜ足かけ10年もかけて、あきずに奥飛騨に通っているのか。おまけに横浜から片道5時間もかけているのである。たぶんそれは、奥飛騨というところが、僕の大好きな乗鞍上高地を越えてゆくからだ。道中が楽しければ何回だって通える、それは単純な発想だ。

 さて、奥飛騨温泉郷の制覇のことである。制覇という区切りをつけた背景には、「神の湯」のことを話さねばなるまい。奥飛騨温泉郷には、神の湯という立ち寄り温泉がある。奥飛騨を語るうえでは不可欠な温泉だという。あいにく神の湯は、2014年の土砂崩れで営業休止となってしまい、復旧工事の完成を待っている。このたび岐阜県飛騨農林事務所から、2025年の完成に向けて工事が進んでいることが公表された。再開を待っていたが、ようやく目途だけでもたって、何よりである。営業再開が見えたことで、僕の奥飛騨温泉郷めぐりも、ひと区切りをつけたくなった。まだ行っていない温泉もあるが、この温泉郷は制覇としよう。
奥飛騨温泉郷を制覇する
 なんてことを考えつつ、松本ICから乗鞍を登ってゆきます。トンネルの連続はいつもドキドキで、そして楽しい。話しを奥飛騨に戻して、奥飛騨温泉郷には五つの温泉があります。平湯温泉、福地温泉、栃尾温泉、新穂高温泉、そして残るはきょうの新平湯温泉。これで五つみんな制覇です。
 10:40に奈川渡ダムに着く。気温は22度。横浜を出発したのは5時だったので、道が空いていても5時間を切ることはできません。湖面を見ながら考えるのは、お昼ごはんは何を食べるかという大命題。というのは、新平湯温泉は立ち寄り客が午後からの受け入れ。なのでまずは腹ごしらえ。
 愛機はハンドルカバーをつけた防寒仕様。この秋はじめての電熱グローブも使っている。嬉しかったのは新しいタイア、ダンロップのRoadsmart 4 が、温まるのが早くてグリップすること。単車は転ばないことが一番です。
2022年9月30日(金) 晴れ 現地気温26度
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