上高地を通過するトンネルの前で。まだ紅葉していないのに、観光バスがいっぱい。もちろん観光客のクルマも多い。狭いトンネルのなかでは、すれ違い渋滞も発生。でも上高地を過ぎれば、観光バスもクルマもゼロで、皆さん上高地だった。安房トンネルを越えると岐阜県側に出る。見上げる森も青空も、なんとなく秋の気配。
国道471号線から焼岳(2,393m)を見上げる。このビューポイントは谷が東南に開けているので、いつも明るくていいなぁ。ついでながら奥飛騨を含めて信州は、秋は陽が短い。山が険峻で谷が深いために、昼を過ぎると山の影になってしまうためだ。木曽路や、筑北村、そしてこの奥飛騨は、とくにそれを感じます。
奥飛騨も、乗鞍と同じ気温22度。たっぷりの陽射しのなかを、お食事処に向かう。老舗の郷土料理店「奈賀勢」はすぐ見つかりました。あいにくお店は急坂の途中にあって、駐車スペースも急斜面。やっとこさっとこ愛機を駐めると… あらっ?ノレンが出ていない。「臨時休業」の張り紙だ。なんてこった。
高山祭も来週にせまっているので、老舗も忙しいのかもしれない。しかたない。気を取り直して、次のお目当てに向かう。
平日にもかかわらずライダーが多い。それも僕と同じように、のんびりと景色を眺めながら走っている。すれ違うたびに挨拶をしてくれるが、あいにく僕はハンドルカバー、すぐに手をあげられないのよ。彼らには会釈で勘弁してもらう。