都会のスーパー銭湯顔負けの規模です。地元客がいっぱいで、駐車場もほぼ満車。券売機のボタンは市民用の回数券(15枚3千円)が幅をきかせていて、市外の1回分のは?というと末端の小さなボタン。それも接触が悪くて、券が買えない。受付のおばあちゃん「あら?やだよぉ」と言って、代わりにボタンを乱打してくれると券が出た。顔を見合わせて、にっこり。
おばあちゃん「ウチは石鹸シャンプーはありませんよ。いい?」→携行していますよ。浴槽は大浴場と軒下の露天風呂。アルカリ性単純硫黄泉で、源泉44度かけ流し。とにかく甘いイオウの匂いがすばらしい。お湯も熱めです。深い浴槽に浸かってると、顔に玉汗が出る。パンチのある効能に身をまかせて、その汗を愉しむ。風呂あがりはさっぱり感が強く、しゃきっとしました。かめ乃湯は地元客ばかりなので、旅行客はじろじろと見られるけれど、お湯はすばらしい。戸倉観世温泉ほどの芳香ではないものの、イオウの甘い匂いも、瑞祥より上。これでこの入浴料なんですから、いつもどおりいい湯だと感心します。戸倉温泉、上山田温泉、どちらも大好きです。
夜は楽しい部屋飲み。カップ酒の銘柄は、このあたりに敬意を表して「千曲川」にしました。あしたはもう少し暑い日になりそうです。
寝る前にルートインの天然温泉にも入りました。前回利用したときよりも本格的な天然温泉で、表示にも「かけ流し」が追加されています。もちろん外の温泉には敵わないですが、それでも硫黄泉に浸かった実感がありました。温泉を3つ制覇したきょうの総走行は、258km。
2023年6月20日(火) 曇りのち晴れ 現地気温28度
晴れているけれど雲が多い。気温は高く、むしむしする。上山田温泉を発つと、松代温泉に向かいます。
松代温泉は二回目。前回は加賀井温泉一陽館でした。お湯は素晴らしかったものの、設備の印象が強すぎて、余韻を愉しむことができなかった。何がどう強烈なのかは、前回の紀行文を見てやってください。今回は松代三大温泉(一陽館、公民館、松代荘)の中でも、一番大きい松代荘を訪れることにします。
上信越道の松代PAで給油をしつつ、従業員のおっちゃんとしばし歓談。このおっちゃん温泉好きで郷土愛にあふれていて、話しが面白い。「松代荘に行かれるんですか」「いや〜ぜひ楽しんでください。保証しますよ」「改装して、見違えるようにきれいになりました」「アクセスする川沿いの道もきれいに作り直してあります」
長野ICでおりて松代荘に近づくと、住宅街の舗装がきれいになっている。交差点ごとに案内表示もきちんと立っている。案内表示で松代荘をさがしていると、対向車線のクルマからおばちゃんが首を出して「右折よ!右折!」と言っている。おばちゃん、僕の行き先をどうして判るの!?こんなことは初めてでした。
「公衆浴場 湯元 かめ乃湯」 0262-75-1001
長野県千曲市上山田温泉1-27-11
入浴料¥350-