15:15 ルートイン上山田温泉にチェックイン。総走行は294km。
イージーパンツに履き替えて、上山田温泉の対岸の、戸倉温泉に歩き出す。てくてくと千曲川を渡る。けだるいような午後の陽射し。橋ですれ違ったのは、自転車の女性だけ。
「万葉超音波温泉」は橋のたもと。ユニークな名前は開湯して4年後の1952年に、温泉の分析を求められた博士が「君の温泉は超音波温泉だよ!」と評価したことが始まりという。単純硫黄泉のかけ流し。
脱衣所に進むと、入浴客はいままで訪れた戸倉上山田温泉のなかでも、いちばん地元の人ばっかり。注目されてちょっと居心地がよくない。浴室に進むと、イオウの甘い匂いよりも薬草のような独特の匂いが強い。浴槽は寝湯、ジェットバス、激熱風呂、そして板塀にかこまれて外の風だけが抜ける露天風呂。源泉は47度。わずかに浅黄色の源泉が満ちている。まずは寝湯に。お湯には糸くずのような湯ノ花が舞い、肌あたりはキシキシ感が強い。う〜ん、いい湯だ。効能が優しくしみ込んでくる感じで、長湯ができる。次に露天風呂に。こちらは地元の長老らしき面々がずらりと瞑想にふけっている。印象は寝湯と同じで、よく温まる。さいごは激熱風呂に。こちらは誰も入っていない。こっ、これは熱い!でもお湯が柔らかいせいか、しばらく入っていられた。
風呂あがりは身体はしゃきっとして、気持ちはリラックスしている。リラックスできたのは、薬草のような匂いのせいかもしれない。あえて比べるならば、香りの戸倉温泉(観世温泉、超音波温泉)に、効能の上山田温泉(かめ乃湯、瑞祥)という印象か。まぁ、どれも大好きなことに、かわりはない。
「万葉超音波温泉」 0262-75-2228
長野県千曲市磯部1125 入浴料¥440-