夜はひとり旅の、甘美な部屋飲み。カップ酒の銘柄は、このあたりに敬意を表して「オバステ正宗」。真澄や千曲錦と比べると、オバステ正宗はいちばん麹の風味がつよくて、お米のコクが前面に出ている。個性があって美味しい。
 あしたはもう少し暑い日になりそうだ。帰りに通過する甲府は…35度かぁ。
 
2023年7月6日(木) 晴れのち曇り 現地気温21〜35度

 愛機の左右に荷を吊り下げる。時刻は8:30、軽い鼓動を楽しみながら、朝の温泉街を抜けてゆく。地元の通勤者と同じに、国道の渋滞をさけ県道77号線で上田バイパスに向かう。話しは横道にそれるが、上田というのは暑い街で、夏はオーブンのなかに入ったようになる。気温はまだ27度。暑くならないうちに真田の山に登ってしまわねばと、焦る。
 道が北陸新幹線の高架をくぐるところで、すこし渋滞する。がっかりして山を見あげる。あの上にあがれば、涼しくなるはずなんだが。
 このあと渋滞は解消して、上田バイパスでぐんぐん高度をあげてゆく。やれやれ、よかった。暑くなるまえに上田脱出に成功だ。
 真田の山、新地蔵峠にある地蔵温泉をめざす。その存在は知っていたが、行く気になったのは、地元の人の評判がとても良いからだ。また案内では「北信濃最大級の露天風呂」ということらしい。真田を北信濃というのは、すこし荒っぽいと思うが…。旅にもどろう。
 国道144号線を菅平の手前で曲がり、県道35号線で山に入ってゆく。
 標高があがり、どんどん涼しくなってゆく。この撮影場所にはたまたま電光掲示板があって、気温は24度。爽やかな草木の匂いが素晴らしい。
 
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