出合いがしらに、丸太を満載したトラックとすれ違う。すれすれ!危なかったぁ…。
急に狭路が始まった。それも「ときおり交互通行の狭い箇所がある」という生易しい狭さではない。
延々とクルマ1台の道幅しかない。雨どいか、管のなかを走るようだ。おまけにクネクネ道で見通しもきかない。
「よく見れば、すれ違うポイントはあるから身体で憶えてね」ということかもしれないが、こっちは旅行者だからそのポイントがわからない。また対向車と出くわしたらポイントまでバックするしかないが、単車でどう後ずさりするかだ。時おり立派な道にもなるが(右下)これは過去に崩落をして造りなおした区間で、進むともとの狭さにもどってしまう。清流を見下ろすと水がおそろしく澄んでいて、底の石粒が数えられる。だが自然を楽しむ心の余裕はない。とにかく強烈にプレッシャーのかかる道だ。温泉までは15km、ずっとこうなのかしら?