温泉は黒々とした木造建築で、館内は逆に清潔感のある白木造り。脱衣所は、まだ地元のおじいちゃんたちでいっぱい。
浴槽は内風呂も露天風呂。どちらも石張りで周り縁がヒノキ。ヒノキの香りに気分が落ち着きます。「温泉の成分で床がすべります」という注意書きのとおり、床はけっこうすべる。
内風呂も露天風呂もお湯が熱い!ここまで熱い温泉は久しぶりです。泉質は含硫黄-ナトリウムカルシウム塩化物硫酸塩泉。透明なお湯で匂いなし。
源泉温度は45度で、加水加温なし。一般的には“がまんして浸かる”熱さで、肌あたりは柔らかいものの熱くて長湯はできません。それでも効能がずんずん身体に入ってくる快感があります。地元のおじいちゃんたちもサッと浸かってサッサとあがっています。風呂あがりは、箱根の温泉にも似た、けだるさがたまらない。肌はさらさらになりました。受付をされている従業員のご婦人としばし歓談。
ここは高山温泉郷のなかでも一番お湯が熱いでしょう? →従業員のご婦人「いえ。この上の大湯が一番熱いのよ。(と、きっぱり)」 → 即時に返答されて、思わず苦笑してしまいました。
帰宅して大湯のほうを確かめると、大湯は毎日源泉の温度が変わるようで、僕が訪れた日はたまたまぬるめだったようです。高山温泉郷で二番めに熱い蕨温泉は、熱い温泉が好きな人には文句なくお薦めです。
「蕨温泉ふれあいの湯」 026-242-2313
長野県上高井郡高山村蕨平1321-1 入浴料¥400-
風呂あがりに記念撮影。着いたときと違って、空には、もくもくと入道雲。