2023年8月31日(木)曇り 現地気温31度
信州白馬の北へ行くのはいつだって冒険です。山は荒々しい岩肌が剥き出しになり、容易に人を寄せつけない人外魔境のよう。走行にもスタミナを使うところで、帰り道では「もうたくさん」と思います。ところが、しばらくすると、こうして舵をきっている。
出発6:08、安曇野10:30。色づいた稲穂の先には北アルプス。(右)
冒険の前には腹ごしらえ。11年ぶりでお世話になるのは、信濃大町の「昭和軒」です。
登山客には有名なお店で、創業はなんと昭和2年!
店の横に駐車場がありますが、これは閉店した他店の跡地。アーケードの現状を見るようでちょっと複雑な想い。
ノレンをくぐると、店内は山小屋ふうで、黒々とした内装からインクのような匂いが漂います。あぁ 昭和軒に来たなぁと、嬉しくなります。
前回の「ソースかけかつ丼」と並んでお店名物の、「かつカレーライス(¥1,200-)」をいただきます。大皿にたっぷりの黒いルー。分厚いトンカツ。みずみずしい野菜サラダ。ぴかぴかの重たいスプーンとフォーク。まさに「山小屋のごちそう」といった姿。
ひじょうに個性的で美味しい。ルーは深みと、フルーツチャツネが効いた酸味とがあります。旨味と酸味とが口に広がって、さいごまで飽きずに食べられます。トンカツも絶品。ルーはもう少し辛いほうが好きですが、辛さを増す注文もできるので、それは次回のお楽しみということに。
ごちそうさま。
あゝ 炭酸水素塩泉
「昭和軒」 0261-22-0220
長野県大町市大町3215