平日にもかかわらず、入浴客のクルマが続々と登ってきます。とんでもなく高級なスポーツカーもやってくるので、彼らは別荘のオーナーかもしれません。
しかし、こんな山のてっぺんで、よく温泉を掘り当てたなぁと感心してしまいます。数字あそびになりますが、ここの標高が1,270mで、源泉は地下800mからくみ上げるそうです。
建物はリニューアルされたばかり。館内も外見同様にシンプルでおしゃれな色合いです。メインの内湯はタイル張りで、巨大なガラス窓から遠望を臨みます。そして石張りの露天風呂にサウナ。
身体を清めて、まずは内風呂に。内風呂は源泉かけ流しです。お湯は黄緑色のにごり湯。ただしパンフレットを見るとお湯は透明なので、日によって色が変わるのかもしれません。温度は適温です。う〜ん、優しいお湯ですね。泉質はナトリウム・マグネシウム・カルシウム炭酸水素塩泉。肌あたりはキシキシ感があります。
露天風呂のほうは循環式で、お湯は無色透明。加温がしてあって熱めです。眺めは素晴らしい、と、言いたいところですが、八ヶ岳はもう雲に隠れてしまいました。見えるのは山すそに広がる樹海だけ。
源泉かけ流しの内風呂に戻って、しばらく瞑想にふける。お湯は柔らかく、保湿効果の高さを感じます。風呂あがりは肌がしっとりして、身体はぽかぽか。
名前の「やっほうのゆ」には似合わず、大人が静かにくつろぐ温泉でした。
温泉を出ると、周囲を散策します。
「小海町高原美術館」が隣接しています。
白樺林がきれい。
若葉の頃は、きっと素晴らしいのでしょう。
「八峰の湯」 0267-93-2288
長野県南佐久郡小海町豊里5918-2
入浴料(平日)¥600-