許可をいただいた撮影です。
 沢渡温泉の開湯は戦国時代末期。酸性の草津温泉と対照的な柔らかな肌あたりが、「一浴玉の肌」と呼ばれた美肌の湯だそうです。入浴客は僕だけ。湯口から源泉がちょろちょろとかけ流されています。浴槽は手前が熱め、奥がぬるめとのこと。
 身体を清めるとぬるめの浴槽へ。う~ん熱い。44度はあるのでは? でも肌にピリピリこない柔らかいお湯で、熱いのにもかかわらず身体が柔らかく包み込まれるような心地よさがたまらない。
 泉質はカルシウムナトリウム硫酸塩塩化物泉。お湯は無色で、肌あたりはさらさら。お湯のなかには糸くずのような湯の花が舞っています。
 熱めの浴槽のほうは、足指を入れただけで降参しました。風呂あがりはぐったり感がなく、身体が軽くなります。肌もさらさらで快適です。
 しかし同じような浴感を他で経験しているぞ…。帰宅して調べてみると、下諏訪の「旦過(たんが)の湯」が泉質も同じで、浴感も同じでした。
 まとめます。沢渡温泉共同浴場は僕の好みとぴったりの名湯です。浴槽はお隣りのまるほん旅館の美しさにはかないませんが、こちらも共同湯らしからぬおしゃれな浴槽。そして熱い温泉が好きな方には、自信をもってお薦めします。
 管理人のご婦人にお別れのご挨拶。
 国道で中之条まで戻ると、そこから県道53号線で山に入ります。
 見通しのきくBackroad。気温は、路肩の電光掲示板で28度と、暑いはずだわい。
 ちょうど12時。お昼ごはんをいただく道の駅「霊山たけやま」に到着します。
 見あげる嵩山(たけやま)は、標高789m。
 地元の斉藤一族が武田信玄に滅ぼされた山城で、江戸時代にその供養で多数の観音像が建てられて以来、霊山として地元で親しまれているということです。霊山とはいうものの、妙義山と比べると、森に囲まれて親しみやすい雰囲気ですね。登山道が整備されて鎖場もあり、山頂からは大展望が楽しめるそうです。
 敷地のなかに「そば処けやき」を見つけました。
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