湯畑に、到着のご挨拶をして…と。湯畑に面して、目的の共同湯「白旗の湯」があります。(左)
湯気を抜く塔だけが高く、印象的。僕はいままで運悪く清掃や補修工事にあたっていましたが、やっと機会に恵まれました。ちなみに右にある灰色の湯屋は「熱之湯」で、「湯もみショー」が開催される観光施設。
さて白旗の湯の内部は、下駄箱状の脱衣棚と、2つの浴槽だけ。黒々とした木の床と、浴槽の四隅に立つ通し柱が、ビンテージな雰囲気です。先客はおじいさん一人。さっそく身体を清めると、おじいさんが瞑想にふける浴槽へ。
熱い… でも43度くらい?それほど熱くないな…
もうひとつの浴槽は…これは熱い!こっちは45度は超えているでしょう。源泉は51度ということなので、もっとあるかもしれない。すごすごとおじいさんがいる浴槽に戻ります。
木枠の肌触りを首に感じつつ、塔の造りを見上げながら、瞑想にふける。
泉質は酸性・含硫黄−アルミニウム−硫酸塩・塩化物温泉で、pHが2.07の強酸性。お湯は意外にも透明というか、わずかに緑っぽい程度。甘い硫黄の匂いがして、肌あたりはやわらかい。でも瞑想にふけっていても、草津の源泉ということを意識してしまい、なんとなくしゃきっとする。風呂あがりは疲れがほどけていて、整理体操をした後のように身体がほぐれています。
革ジャン革パン姿に戻っているときに、お客さんがどやどやと4人も入ってきて脱衣スペースはいっぱい。そそくさと退散します。時刻はまだ9:40なのに、この人気! 白旗の湯は小さくて無料なのでしかたがないのですが、混み具合で印象が違ってくるかもしれません。
次は草津の締めということで、「地蔵の湯(地蔵源泉)」。 湯畑を背に、のんびりと坂を下りてゆく。浴衣姿ならば、下駄をカラコロ音をたてるところですが。
旅館と旅館との狭間にあるのが地蔵広場。広場には温泉のほかに、足湯と源泉井戸と、その後ろにはお地蔵様。湯畑とは違って落ち着いた一角で、いっぺんで気に入りました。
源泉井戸(右)を覗いてみると…。
「白旗の湯」
(無料)