白濁しているというか、源泉が吹き出して、沈殿している湯の花がまき上がっています。地蔵源泉は53度。
さて地蔵の湯は大きく見えますが、ひさしの下のテラスが広いだけで、湯屋自体は白旗の湯と同じようなもの。
内部は下駄箱状の脱衣棚と、浴槽がひとつ。ちょうど先客があがって、僕ひとり。裸になると、素足に木の床が気持ちいい。ただ床の一部が壊れて補修待ちの状態でした。強酸性のお湯は、木材を痛めるのが早いのかもしれませんね。
身体を清めると、大きめの浴槽へ…。
熱いっ! 白旗の湯よりも熱くて、45度くらい?
でも肌あたりが柔らかくて、心地よい。
色は先ほどの源泉井戸で見た、白濁した湯の花が溶けた色。うっすらと硫黄の匂い。
やがて効能がずんずん身体に入ってきます。パンチが強いけれど、これは名湯!
風呂あがりは白旗の湯よりも、肌が真っ赤に。でも、身体はぐったりせずに、コリがほぐれて疲れがとれています。熱い温泉に続けて入ったのにもかかわらず、この爽快感は素晴らしいですね。温泉マニアのあいだでも「地蔵の湯が一番好き」という声がありますが、同感です。
地蔵の湯を出ると、時刻は10時。地蔵広場も、たくさんの観光客でにぎわっていました。
わきの階段を登ると、湯畑の下に戻ってこられます。湯畑も、さっきとはうって変わって人が多い。そして外国人観光客を満載した大型バスが次々と到着します。
午前10時は、草津が温泉場から観光地へと変貌する時刻。
湯畑の、湯滝をながめる。この湯畑は、源泉を木の樋に流して、湯の花の採取や、湯温の調整をする施設なのですが、観光の目玉という役割のほうが大きいと思います、たぶん。
あらためて草津は、よいとこ♪ でした。
じゃ湯畑、またな。
「地蔵の湯」
(無料)