道の駅から地蔵峠を見上げる。左が烏帽子岳(2,066m)。右が三方ヶ峰(2,106m)、そしてまん中の低いところが湯ノ丸高原の地蔵峠。
秘湯・鹿沢温泉は、地蔵峠を向こう側に2kmほど下ったところで、群馬県の温泉。
ただ昔から、信州の人が峠を越えて湯治に行く温泉だったようだ。
覚悟をきめて、県道94号線を登ってゆく。(上)
この道は一丁(109m)ごとに「丁石(あるいは町石)」が設置され、明治時代にはさらに千手観音像も追加設置されている。画像の観音像は、急こう配のなかで愛機にまたがったまま身体をひねって撮影したもの。
登るにつれて丁石と観音像は立派になるけれど、こう配もどんどん急になるので、停車はおろか、視線を向ける余裕もない。
まだ12kmも登るのか? あゝ早く峠に着かないかなぁ… と、ヘルメットのなかでブツブツ言う。