鹿沢温泉を発ち、地蔵峠に戻ってくる。ここが長野県との県境。さぁ、ふたたび信州に入るぞ。(↓)
 山から降りてくると、上田市街はむし暑い。気温も36度! 小諸や坂城と同じ千曲川沿いなのに、どうして上田だけは、いつもこう暑いのか。
 15:04 ルートイン上山田温泉にチェックイン。本日の走行は299km。
 イージーパンツに履き替えて、「つるの湯」に歩き出す。すぐに見つけることができた。ここの正式名は「多世代健康交流プラザ・つるの湯」で、地元の憩いの場と、立ち寄り者の入浴施設とを兼ねている。公共施設らしく、図書館兼会議室みたいな外見。駐車場は広い。
 浴室は、万葉超音波温泉ほどではないが、薬草のような独特の匂いがたちこめる。
 浴室は石貼りで、二方向が全面ガラス窓で明るい。浴槽のなかで、数名のおじいちゃんが顔をしかめてお湯に浸かっている。身体を清めるとお仲間に…。
 浴槽はバリアフリー対応らしく、水深が浅くて、肩まで浸かると身体があおむけに寝てしまい落ち着かない。自然と胸まで浸かる半身浴状態になる。お湯は適温。色はコバルトブルーといってもいい色で、思わず手ですくって確かめるほど鮮やか。手ですくうとイオウの甘い匂いがする。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、44度の源泉をかけ流し。肌あたりはさらさらとしていて、優しい。風呂あがりの温浴感もおだやかである。
 ルートイン上山田温泉に戻ると、洗髪のために、また入浴。このホテルの大浴場も天然温泉で、城山源泉を楽しめる。
 こちらは青みがかった白濁したお湯と、甘いイオウの匂い。なお色は、日によっては淡いヒスイ色のときもある。
 「つるの湯」よりも僕好み。
 しかし温泉マニアでもないのに、きょうは三つの温泉をハシゴしてしまった。
「つるの湯」 026-261-0770 入浴料¥320-
長野県千曲市上山田温泉3-43-1
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