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 名人亭の芝生から見た、南アルプスのパノラマ。
 この景色を眺めながら蕎麦を食べたのだから、ゼイタクといえばゼイタクなお昼ごはんだった。
 次は名人亭のひとつ上の段にある、立ち寄り湯に。「みはらしの湯」は二階建てで、浴室も休憩室も二階にあげて、眺望を楽しめるようにしてある。浴室は南アルプスをテーマにした「山の湯」と、天竜川をテーマにした「川の湯」とが男女日替わり。この日は「川の湯」が男湯だったが、浴室に湯川がくねって、ジオラマみたいで楽しい。ただお湯の成分で岩が茶渋色に染まっていたので、掃除が大変そうだ。
 まずは内風呂に。アルカリ性単純泉の源泉風呂で、加水なし。お湯の色は目を凝らすとわずかに若草色がかっている。適温で匂いなし。肌あたりはつるすべ感が気持ちいい。
 露天風呂に移動する。露天風呂は、南アルプスのパノラマを臨む多角形の木枠の風呂。木枠は茶渋色に染まらずピカピカ。そして陽射しを浴びてお湯が琥珀色にきらめいている。肌あたりは内風呂と違って、つるすべ感のほかにキシキシ感もある。紫外線を受けて変わるのかしら?この肌あたりがなんとも気持ちいい!
 風呂からあがると、気温が28度と高くなっていた。温浴感が持続しない温泉でよかった。
 肌がしっとりする。効能うんぬんというより、肌が喜ぶ温泉。
 旅立つ前はこの温泉は“ほんの付け足し”と思っていたが、露天風呂の心地いい肌あたりは、強く印象に残った。
「羽広温泉・みはらしの湯」
入浴料¥600-
伊那市西箕輪3480-1
 0265-76-8760