店内は、クルマ営業の男性やOLさんグループで、半分ほどうまっている。
バイキング形式というか、注文する盛りを告げて、お盆の小皿に好きなトッピングをとってゆき、さいごに茹でたてを冷水でしめてくれたざるそばをとる。大盛をチョイスした。つゆもそば湯も、ポットから自分で注ぐセルフ式。こうして、待たずに食べ始めることができる。
大根おろしとエビ天をつけて¥1,030-。
そばはいわゆる玄そば。
さっそく、ひと箸たぐって… うん、うまい。
コシのあるシャキシャキとした歯応えは、本格的な信州そばだ。
つゆやトッピングに特徴はないけれど、蕎麦で勝負!という小木曽製粉所。
おいしかった、ごちそうさまでした。
午後は、諏訪ICから、ひとつ関東寄りの諏訪南ICに戻る。
武田信玄ゆかりの金沢温泉は、甲州街道の街道筋からちょっと入ったところ。
田畑に囲まれて、静かで落ち着いた雰囲気である。
僕「暑いですねぇ。あまりの猛暑に数日様子を見て、きょうは伺いました」
温泉受付のお嬢さん「こっちは、特にきのうが暑かったんです。きょうは風があるから、ずいぶん楽ですよ」
さて、信玄ゆかりの金沢温泉「金鶏の湯」である。
広く明るい浴室に、左右に広がるタイル張りの大きい内風呂。
浴槽は、中央にお湯ががぶくぶくと湧きたつジェットバス。
好印象なのは、浴室も浴槽も、とても清潔感がある。
オープンから30年経ってこの清潔感は、地元の人に大切にされてきた証だと思う。
お湯も良かった。
泉質はアルカリ性単純泉で、色は透明。
28度の源泉を39度くらいに加温してあって、ぬるめ。
肌あたりは、ほど良いつるすべ感で、ちょっと美容液を思わせる。
やわらかい浴感が心地よい。
風呂あがりは、肌がしっとりする。
近くに蔦木宿の「つたの湯」があるけれど、お湯が対照的なのがおもしろい。
脱衣所でお年寄りから「バイクで来たんね」と笑顔で声をかけられる。
そんな寛ぎ感もあって、秘密にしておきたいようないい温泉だった。