barracuda-second017004.gif
 さて尾瀬戸倉です。
 この「尾瀬ぷらり館」に、尾瀬ネイチャーセンターと立ち寄り温泉がある。
 愛機を駐めて、ひと風呂あびましょう。
 思えば「薬師の湯(立山)」「湯原の湯(穂高)」「中崎山荘(槍ヶ岳)」など、山男&山ガールの温泉はみな雰囲気が明るく、楽しかった。
 この「戸倉の湯」も、たぶん… という期待を裏切らない温泉でした。
 浴槽は内湯と半露天。どちらも淡青色のタイル張りで、わずかに緑っぽい源泉がかけ流されている。
 浸かったとたん、「あゝいい湯だ」とため息がでます。
 泉質はアルカリ性単純硫黄泉。
 温度は42度で源泉のまま。
 手のひらにお湯をすくうと、甘いイオウの匂いがする。
 つるすべ感はかなり強い。
 硫黄泉で、つるすべ感の強い組み合わせは珍しいかもしれない。
 風呂あがりは、効能で身体が軽くなるというか、疲れがとれる。
 ハイカーが汗を流しに立ち寄る温泉でしょうが、温泉めあての僕も、にっこり笑顔。
 脱衣所でご一緒したおっちゃんは、前泊しているハイカーの人?
 お聞きしてみると、「いや。私は街のもので、この温泉めあてに時々あがってくるんです」とのことだった。
 僕と同様に「戸倉の湯」らしくないというか、類は友を呼ぶというか。
 お昼ごはんは、下調べで気になった「かもしか村」にお世話になりました。
 「尾瀬ぷらり館」から、戸倉の入り口にすこし戻ったところ。
 古くから一等地に構えている、宿泊もできるお蕎麦屋さんという位置づけ。
 うどんが主流の上州で手打ちのお蕎麦屋さん、それだけでも興味深い。
 加えて温泉ロビーの、「かもしか村の昼食は14:30までです」という注意書きを見て、ここに決定。
 
 建物は木造。
 テラスハウス形状で、天井が高い。
 古くてくたびれているけれど、妙に落ち着ける。
 インクを思わせる山小屋風の匂いが心地よい。
 そんなに高級でも、そんなに観光地の食堂でもないところが、尾瀬らしい。
 朗らかなご婦人が卓に麦茶ポットを置くと、注文を受けてくれる。
「尾瀬温泉・戸倉の湯」 入浴料 ¥600-
群馬県利根郡片品村戸倉736 0278-58-7263
「かもしか村」 0278-58-7047
群馬県利根郡片品村戸倉266-1