湯川温泉「河童(かっぱ)の湯」に到着。
場所は住宅街の一角で、鬱蒼とした雑木林(あとで神社の境内とわかる)に囲まれている。
建物は公民館ふうだが、湯屋のせいか、屋根の一部が高い。
また、隣りの体育館の敷地とまたぐようにして、立派な温泉タンク(下)がある。
軽トラのおっちゃんが温泉を汲みおわって、お話しを伺うことができた。
そのお話しと、受付係さんの説明とを、まとめると…
「蓼科には湧水がいっぱいあって、なかにぬるい湧水があって、それが湯川という地名の由来らしい」「源泉地は街区の向こう側にある」「昔は農作物の殺菌に使っていた」「1994年に、神社の境内に温泉を開湯」「当初は住民限定の温泉だったが、一般に開放」「温泉好きの住民は、区民券(チケット)を購入していて、自宅の風呂のお湯をここに汲みにきている」 ということでした。
さて話を、現在の「河童の湯」にもどします。
設備は古いけれど、館内は清潔で、実に気持ちいい。
浴室は天井が高く、全面のガラス窓から陽射しがさんさんと入って、まぶしいほど明るい。
浴槽はタイル張りの内湯と、石張りの露天風呂。
透明なお湯が、窓からの陽射しにきらめいている。
泉質はアルカリ性単純温泉。
源泉は58度と高いけれど、温度をさげるために加水されていて、適温。
肌あたりはさらさらとしていて、何より透明度が高くて気持ちがいい。
風呂からあがって少したってから、温浴感がやってくる。
身体が中からぽかぽかとして心地よい。
おもしろいことに、あとからくる感じは、泉質こそ違うものの、近くの蓼科温泉共同浴場に似ているな。
地元に愛され、大切に管理されている温泉。
バルブが付いた太いホース↑
すばやく温泉を汲むことができる。
「湯川温泉・河童の湯」 入浴料 ¥600-
長野県茅野市北山湯川1273-1 0266-77-2929